クラス構成
Kii Balance は、以下のクラス構成を使って設計されています。
クラス図のステレオタイプ <<Android>> は Android SDK のクラス、<<Kii>> は Kii Cloud SDK のクラスを表します。水色の背景のクラスが Kii Balance のモバイルアプリで実装しているクラスです。

各クラスは、ユーザーインターフェイスの以下の画面に対応します。図に併記されている XML ファイル名は、app/src/main/res/layout ディレクトリに格納されているレイアウトリソースを表します。

各パッケージで実装されているクラスは以下のとおりです。
com.kii.sample.balanceパッケージこのパッケージには、
MobileAppクラスとMainActivityクラスが実装されています。MobileAppクラスは Android のApplicationを継承したクラスで、モバイルアプリの起動時に Kii Cloud SDK の初期化を行うために使用します。実装方法の詳細は Hello Kii での実装方法(AndroidManifest.xml、Application クラス)を参照してください。MainActivityはサポートライブラリーのAppCompatActivityを継承したクラスです。アクティビティはこの 1 つを使い、画面遷移はフラグメントの切り替えによって実現します。com.kii.sample.balance.titleパッケージこのパッケージにはタイトル画面を実装するクラスが含まれます。
MainActivityの内部のビューにTitleFragmentが設定されるとタイトル画面になります。"LOGIN" ボタンのタップによってLoginDialogFragmentを、"REGISTER" ボタンのタップによってRegistrationDialogFragmentをダイアログとして画面上に重ねて表示します。入力が完了すると、各ダイアログクラスの実装によって Kii Cloud SDK のログインまたはユーザー登録の API が呼び出されます。成功後はデータ一覧画面に切り替わります。
com.kii.sample.balance.listパッケージこのパッケージにはデータ一覧画面を実装するクラスが含まれます。
MainActivityの内部のビューにBalanceListFragmentが設定されるとデータ一覧画面になります。ListFragmentの実装方法に従って、一覧表示するKiiObjectをKiiObjectAdapter経由で取得できるように実装しています。"+" ボタンや一覧中の項目がタップされたときは
ItemEditDialogFragmentをダイアログ表示して項目の追加または編集を行います。com.kii.sample.balance.kiiobjectパッケージKiiObjectの定数定義を行うFieldインターフェイスと、AppID などを定義したConstantsクラスで構成されます。com.kii.utilパッケージプログラムから共通に使用するユーティリティクラスを提供します。
画面遷移やトースト表示に使用する
ViewUtilクラスと、処理中の状態を示すProgressDialogFragmentクラスで構成されます。
このチュートリアルの後半では、モバイルアプリの実装で特に重要な箇所をピックアップして紹介します。その他の処理については、このページの情報を参考にしてソースコードを読み解いてください。
次は...
サンプルコードの実装に使用している技術について簡単に紹介します。
実装技術の紹介(Butter Knife) に移動してください。