クラス構成
Kii Balance は、以下のクラス構成を使って設計されています。Swift、Objective-C ともに同じクラス名とクラス構成をとりますが、Objective-C にだけ main.c ファイルがあります(図では省略しています)。
クラス図のステレオタイプ <<iOS>> は iOS SDK のクラス、 <<iOS, Protocol>> は iOS SDK のプロトコル、<<Kii>> は Kii Cloud SDK のクラスを表します。水色の背景のクラスが Kii Balance のモバイルアプリで実装しているクラスです。

各クラスは、ユーザーインターフェイスの以下の画面に対応します。

各ディレクトリで実装されているクラスは以下のとおりです。
KiiBalanceディレクトリこのディレクトリには、
AppDelegateクラスとBalanceItemクラスが実装されています。AppDelegateクラスでは、Xcode が生成したテンプレートに対して、Kii Cloud SDK の初期化処理と画面遷移用のメソッドが実装されています。BalanceItemクラスでは、KiiObjectのフィールド名などのシンボルを定義しています。KiiBalance/Titleディレクトリこのディレクトリにはタイトル画面を実装するクラスが含まれます。ストーリーボードでは、初期画面として
TitleViewControllerクラスで実装されたタイトル画面が表示されるように設定されています。タイトル画面で "Login" ボタンがタップされると、
LoginViewControllerクラスで実装されたログイン画面に遷移します。タイトル画面で "Register" ボタンがタップされると、
RegisterViewControllerクラスで実装されたユーザー登録画面に遷移します。KiiBalance/Listディレクトリこのディレクトリにはデータ一覧画面を実装するクラスが含まれます。
データ一覧画面は、
BalanceListViewControllerクラスで実装されます。このクラスは、UITableViewDelegateプロトコルとUITableViewDataSourceプロトコルが実装されており、Table View を利用したユーザーインターフェイスを提供します。Table View では、最上部の合計表示領域("Balance" 行)を
TotalAmountTableViewCellクラスのセルで、残りの収支一覧をBalanceItemTableViewCellクラスのセルで扱います。画面右上の "Add" ボタンまたはテーブルのセルがタップされると、収支の編集画面に遷移します。
収支の編集画面は
EditItemViewControllerクラスで実装されています。Kii Cloud SDK によってデータの更新または削除を行います。また、DoneEditDelegateプロトコルにより、収支の編集結果をデータ一覧に反映します。KiiBalance/Alertディレクトリプログラムから共通に使用するユーティリティクラスを提供します。
アラート画面を表示する
KiiAlertクラスと、処理中の状態を示すKiiProgressクラスで構成されます。
このチュートリアルの後半では、モバイルアプリの実装で特に重要な箇所をピックアップして紹介します。その他の処理については、このページの情報を参考にしてソースコードを読み解いてください。
次は...
AppDelegate クラスの実装について説明します。
AppDelegate の実装 に移動してください。