トレイトエイリアスの登録
トレイトエイリアスは、どのトレイトのどのバージョンを、どの Thing タイプのどのファームウェアバージョンに関連付けるのかを定義する情報です。
本ページでは、トレイトエイリアスの概要を説明します。実装方法や利用方法の詳細は Thing 機能の登録をご覧ください
トレイトエイリアスによる関連付け
センサー付き燃料タンクを管理するケースを例に取りながら、トレイトエイリアスによる関連付けの概略を説明します。
今回取り上げるセンサー付き燃料タンクは、トレイトの登録 で例示した水位センサーの機能を有しているものとします。燃料タンクのファームウェアバージョン 1
では、基本機能として「水位センサーをリセットする (resetSensor
)」、「水位センサーの電源をオンオフする(turnPower
)」というアクションと「現在の水位 (level
)」というステートがサポートされるものとします。
この場合におけるトレイトエイリアスによる関連付けを図示したものがこちらです。
図の左側のトレイト(LiquidLevelMeter
バージョン 1
)は前述のアクションとステートを定義したものであり、あらかじめ Thing Interaction Framework に登録されているものとします。また図の右側の Thing タイプ gas-tank
のファームウェアバージョン 1
も、あらかじめ Thing Interaction Framework に登録されているものとします。
図の中央のトレイトエイリアス LiquidLevelMeterAlias
は、左側のトレイトと右側の Thing タイプ&ファームウェアバージョンの組を関連付けています。
このトレイトエイリアスを Thing Interaction Framework に登録することで、センサー付き燃料タンクを Thing として管理する準備が整います。以後、Thing タイプが gas-tank
でファームウェアバージョンが 1
の Thing が初期登録されると、対応するトレイトエイリアス LiquidLevelMeterAlias
が参照されます。この結果、この Thing に対してトレイト LiquidLevelMeter
のバージョン 1
が適用されます。