トピックに対するアクセス権

トピックはプッシュ通知の購読対象として使用します。Kii Cloud がサポートする 3 種類のプッシュ通知機能のうち、ユーザープッシュ通知(Push to User) において購読対象として使用されるオブジェクトです。

トピックのスコープにはアプリケーションスコープ、グループスコープ、ユーザースコープ、Thing スコープの 4 種類があります。Bucket と同様に、トピックにデフォルトで割り振られるアクセス許可はそのスコープによって決定されます。

トピックの作成時に、次の表に示す ACL エントリーがデフォルトで設定されます。ACL はクライアント SDK や REST API の ACL の変更機能を使ってカスタマイズすることができます。

デフォルトで適用されるアクセス許可

トピックには、デフォルトでこの表のアクセス許可が適用されます。右端の「ACL を変更」列は、ACL を変更できるユーザーを示します。なお、ACL を変更できるユーザーを変更することはできません。

スコープ トピックを購読
(SUBSCRIBE_TO_TOPIC)
トピックにプッシュ
メッセージを送信
(SEND_MESSAGE_TO_TOPIC)
ACL を変更
アプリケーション - ログイン済みの全ユーザー
- 匿名ユーザー
- トピック作成者 - トピック作成者
グループ - グループメンバー
- グループオーナー
- トピック作成者
- グループメンバー
- グループオーナー
- トピック作成者
- グループオーナー
- トピック作成者
ユーザー - スコープオーナー
- トピック作成者
- スコープオーナー
- トピック作成者
- スコープオーナー
- トピック作成者
Thing - Thing
- Thing オーナー
- トピック作成者
- Thing
- Thing オーナー
- トピック作成者
- Thing
- Thing オーナー
- トピック作成者

各スコープのトピックのアクセス許可を要約すると以下のとおりです。

  • アプリケーションスコープでは、すべてのユーザーがトピックを購読できます。トピックにプッシュメッセージを送信できるのは、トピック作成者(通常の利用シーンでは管理者)のみです。
  • グループスコープでは、そのグループのメンバー全員とトピック作成者がトピックの購読とプッシュメッセージの送信を実行できます。
  • ユーザースコープでは、そのスコープオーナーとトピック作成者がトピックの購読とプッシュメッセージの送信を実行できます。
  • Thing スコープでは、その Thing、そのオーナー、およびトピック作成者がトピックの購読とプッシュメッセージの送信を実行できます。

その他の注意点は以下のとおりです。

  • ログイン済みの全ユーザーと匿名ユーザーの定義については、サブジェクト の説明を参照してください。
  • トピック の作成許可はスコープの ACL を変更することでカスタマイズできます。スコープの ACL 設定について詳しくは、スコープに対するアクセス権 を参照してください。