Thing コンソール
Thing コンソールは、開発者ポータルで Thing を管理するツールです。
登録済 Thing の確認や新規 Thing の登録に加え、Thing のステート/コマンド/トリガーの管理ができます。
Thing コンソールの起動
次のステップで Thing コンソールを開きます。
- 開発者ポータルでアプリを選択。
- "Things" アイコンをクリック。
- "Thing-IF" をクリック。
"Console" をクリックすると、古いバージョンのコンソール が起動します(非推奨)。
次のように、登録済の Thing 一覧が初期画面として表示されます。
ここでは以下の操作ができます。
- "Onboard" ボタンを押すと、Thing の 初期登録 ができます。
- 一覧より Thing をクリックして選択すると、この Thing に対して以下の操作ができます。
- チェックボックスを使うと、Thing に対する以下の一括操作ができます。
- 対象を選択した後に "Enable/Disable" ボタンを押すと、一括して有効化/無効化ができます。
- 対象を選択した後に "Delete" ボタンを押すと、一括削除ができます。
Thing の絞り込み
検索窓に条件式を指定すると、一覧に表示する Thing を絞り込めます。
検索窓の右側の "help?" をクリックすると、指定可能な条件式の例が表示されます。
上記の例のように、条件式は、フィールドと、このフィールドに対する条件を組み合わせて構成します。
複数の条件式を AND/OR で組み合わせる事もできます。
指定可能なフィールド
以下のフィールドが指定可能です。各フィールドの詳細は Thing の登録 を参照してください。
- thingID
- vendorThingID
- thingType
- _vendor
- _firmwareVersion
- _productName
- _lot
- _created
- _stringField1 から _stringField5
- _numberField1 から _numberField5
また、Thing の状態を表す以下のフィールドも指定可能です。
- enabled: Thing の状態 を表すフィールドです。有効化状態であれば true、無効化状態であれば false になります。
- layoutPosition: Thing の種別を表すフィールドです。ゲートウェイ機能 を利用していない場合は "STANDALONE" になります。ゲートウェイ機能を利用している場合は、種別に応じて "GATEWAY" または "ENDNODE" のいずれかになります。ゲートウェイとエンドノードの詳細は ゲートウェイとは をご覧ください。
指定可能な条件
以下の条件が指定可能です。
条件 | 説明 | 例 |
---|---|---|
= | フィールド値が指定値と一致 | _vendor = "Kii" |
!= | フィールド値が指定値と一致しない | vendorThingID != "prototype_1" |
IN | フィールド値が指定値のうちの 1 つと一致 | _firmwareVersion IN ("v1" "v2" "v3") |
^= または PREFIX | フィールド値が指定値で始まる | _lot ^= "AAA" または _lot PREFIX "AAA" |
< | フィールド値が指定値より小さい | _created < "2016-01-01T00:00:00+00:00" |
<= | フィールド値が指定値以下 | _productName <= "X" |
> | フィールド値が指定値より大きい | _numberField1 > 3 |
>= | フィールド値が指定値以上 | _lot >= "AAA00" |
フィールド値
フィールド値は次のように指定します。
フィールド値の型 | 例 | 説明 |
---|---|---|
文字列 | "abc" 、"123" |
|
整数 | 123 |
_numberField1 - 5 にのみ利用可能 |
日時 | 2017-01-01 、2017-01-01T00:00:00+0900 |
_created にのみ利用可能。ISO 8601 形式 |
真偽値 | true 、false |
enabled にのみ利用可能 |
ヌル値 | null |
条件式の結合や否定
条件式に対して、以下の論理演算が指定できます。
条件 | 説明 | 例 |
---|---|---|
AND または & | 条件式を論理積(AND)で結合 | enabled = true AND layoutPosition IN ("ENDNODE" "GATEWAY") |
OR または | | 条件式を論理和(OR)で結合 | enabled = false OR _firmwareVersion= "0.1" |
NOT または ! | 条件式を否定(NOT) | NOT (enabled = false OR _firmwareVersion= "0.1") |