アプリケーション

Kii Cloud の機能を使用するには、まず、開発者ポータルからアプリケーションを作成する必要があります。これは、開発中のモバイルアプリやサービス専用の領域を Kii Cloud 上に作成する操作です。

作成したアプリケーションは Kii Cloud SDK、Thing-IF SDK のいずれからも利用されます。

Kii Cloud 内のデータは作成したアプリケーションの単位で独立して存在しています。 たとえば、A さんが PhotoAlbum アプリケーションと CarRacing アプリケーションを、B さんが同名の CarRacing アプリケーションをそれぞれ Kii Cloud 上に作った場合、それらは独立した存在となります(下記のとおり、名前によるアプリケーションの識別は行いません)。逆に、A さんの PhotoAlbum アプリケーションでは各クライアント SDK から同じデータを参照できるため、Kii Cloud SDK for Android で登録した写真を Kii Cloud SDK for iOS で表示する機能も容易に実現できます。

アプリケーションの作成

アプリケーションを作成する際には、以下の指定ができます。

  • アプリケーション名

    開発者ポータルでアプリケーションを識別するための名前です。クライアント SDK ではアプリケーション名を使用することは基本的になく AppID(アクセスキー 参照)によって識別します。既存のアプリケーションと同じ名前を付けても SDK からの識別上は問題ありません。

  • サーバー

    アプリケーションを作成するサーバーを選択します。Kii Cloud のサーバーは、アメリカ合衆国、日本、中国、シンガポール、ヨーロッパの 5 箇所に設置されており、選択した設置場所にアプリケーションが作成されます。

    サーバー設置場所を決める方法や、設置場所による機能の相違は サーバーの選択 をご覧ください。

  • 使用するクライアント SDK

    アプリケーションで使用するクライアント SDK を指定します。指定の有無にかかわらず REST は常に使用できます。開発者ポータルからいつでも変更できるため、作成時は最小限の設定を取ることができます。

    Kii Cloud SDK for Thing や REST API を使う場合など、SDK の選択肢がない場合は、任意の SDK を選択してアプリケーションを作成します。

サーバーの選択

アプリケーションを作成する際は、作成先として、アメリカ合衆国、日本、中国、シンガポール、ヨーロッパの 5 箇所にあるサーバー設置場所のいずれかを指定します。

基本的に、モバイルアプリからは、1 つのサーバーを固定的に利用します。モバイルアプリを実装する際は、サーバー設置場所を初期化 API へのパラメータ等で指定します。

アプリケーションはそれぞれが独立した存在です。同じ名前のアプリケーションを作成しても、それらの間でデータの共有や同期は行われません。また、アプリケーションの作成後にサーバーの設置場所を変更することはできません。

サーバー設置場所の選択

サーバーを選択する際の基準となるのは、ターゲットとするエンドユーザーが存在する地域です。エンドユーザーが存在する地域から、ネットワーク的または地理的に、最も近い地域のサーバーを選択するのが理想です。

最適なサーバーを客観的に判断したい場合、アクセスする地域から以下のコマンドを使って応答時間を計測する方法があります。下記のコマンドは、Kii Cloud のサーバーに対して、ping 的なリクエストを行うものです。このコマンドを何回か実行して、応答時間の平均値から、ネットワークの距離の目安を得ることができます。

time curl -v -X GET "https://api-jp.kii.com/"

アクセス先 URL はサーバー設置場所に応じて書き換えてください。

  • アメリカ合衆国:https://api.kii.com/
  • 日本:https://api-jp.kii.com/
  • 中国:https://api-cn3.kii.com/
  • シンガポール:https://api-sg.kii.com/
  • ヨーロッパ:https://api-eu.kii.com/

コマンドを実行すると HTTP レスポンスとして 404 Not Found を返しますが、同時に、サーバーまでの往復にかかった時間を取得できます。

これらの URL は、クライアント SDK や REST API での接続先サーバーです。デバイス上で通信エラーが発生する場合は、目的のサーバーへのアクセス可否を確認するのも検証手段の 1 つです。

サーバー設置場所による相違

世界 5 箇所に設置されている Kii Cloud のサーバーは、基本的に同じ機能が使えますが、以下の相違があります。表中で「-」となっている機能は使用できません。

アメリカ
合衆国
日本 中国 シンガポール ヨーロッパ
FCM によるプッシュ通知
Facebook、Twitter、Google、Dropbox
との外部サービス連携
d アカウント連携、PhotoColle SDK の利用
その他の機能